世界遺産と二人のおばあちゃん

出羽野カバ丸

2015年02月14日 12:36

 休みがとれて、超奮発して冬の京都・奈良へ神社仏閣めぐり。

 国宝・世界遺産を見まくってきました。

 足は丈夫なので移動はすべて公共交通機関で。ごはんもリーズナブルに。

 見どころはガイドブックに詳細に書かれているのでそれに譲るとして、
特に印象に残った二人のおばあちゃんについて書き留めておきます。


 一人目は奈良県JR法隆寺駅前の嶋田たばこ店のおばあちゃん。

 この日は、宿泊の京都から朝イチにJRで法隆寺に行き、夕方まで
奈良方面を一日見て回ることにしていました。

 奈良方面の観光で路線バスを使う場合、奈良交通バスフリー乗車券
買って行動するのが便利です。

 事前に発売場所を検索したところ、⇒法隆寺駅(南)嶋田たばこ店(MAP)
とありましたので、JR駅に到着したらすぐそこに向かうことにしていました。

 法隆寺駅から法隆寺まで向かうバスの発車時刻は、駅到着からあまり
時間がなかったため、ダッシュでたばこ店に向かいました。

【ストリートビュー:法隆寺駅前の嶋田たばこ店】


 店番をしていたのは推定80歳過ぎのおばあちゃん。

 昔ながらの小さいガラス戸越しに対面で販売するスタイルで、
おばあちゃんはちょこんと座っていました。

 「バスの1日フリー乗車券をください」と伝えたところ、すぐ手の届くところから
マジックで「バス乗車券」と大きく書かれたお菓子箱をゆっくり取り出しました。

 その中からこれまたゆっくりと乗車券と有効期限の日付を表示するスタンプを取り出し、
日付けと上下を確認しようとするのですが、この動作も世界遺産級の悠久の流れ。

 そうこうしているうちにもバスの発車時刻は刻一刻と近づいてきます。

 結局、スタンプの日付は家族の方が事前に今日の日付に合わせておいてくれたようで、
乗車券用紙とスタンプをお借りして私が押してあげて、バスに間に合いました。

 最近路線バスの旅番組が多いですが、このくだりはまさにそこで繰り広げられる
地元のおばあちゃんとのやりとりでした。

 おばあちゃんが元気なうちに是非、タレントさんがここを旅してください。  

【法隆寺】


 法隆寺・中宮寺では「斑鳩の里観光ボランティアの会」の世古さんにお世話になり、
次のバス時刻までの限られた中、詳細な説明をしていただきながら拝観してきました。

 学校で習った予備知識も少しはありましたが、ひとつひとつ指さしで説明したいただいたことで、
とても有意義な時間となりました。

 平日でしたのでボランティアの方々は法隆寺門前にいらっしゃいましたが、事前申し込みでも
ガイドしていただけるようです。 行く機会があればお勧めです。

 法隆寺から奈良市内に向かう場合、公共交通機関はJRか路線バスを使うこととなります。

 次の目的地は唐招提寺でしたので路線バスを使うこととしましたが、バスは1時間に1本
のみなので、スケジュール管理とバス停の位置確認は重要です。
 
【唐招提寺】


 唐招提寺拝観後、昼食をとるために入ったのが、ちょうど正面にある
その名もズバリ「門前食堂」。

 二人目はこのお店を切り盛りしていた、こちらも推定80歳超のおばあちゃん。

【ストリートビュー:唐招提寺前の門前食堂】
 (ストリービューをグリッと右方向にずらすと唐招提寺正面です)


 観光シーズンを外れた平日でしたので、お客さんも多くなくゆっくりな感じ。

 メニューはそば、うどん、丼物で、庶民的。

 お盆に載せたそばを持ってきてもらうのが気の毒になるほどの御高齢でしたが、
これまで長い間全国からの観光客を接待してきたんだな~と考えると、
このおばあちゃん込みで世界遺産に認定されたのだと思えてきます。



山形空港から伊丹空港への機内から見えた富士山 ↓クリックで拡大します




 

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